以前の「E217系に残る113系の形見」(https://library600m.hatenablog.jp/entry/2022/03/14/111612)の話の続き
前回不明だった点が明らかになったので改めてご紹介
かつて総武快速・横須賀線を走っていた113系をE217系に置き換える過渡期に、双方を混結させる話があり、対応装置を設置した上で試験したものの、実際に混用すると乗車位置が合わないなどの理由で営業運転では実施されなかったというものです。
前回、それらの装置は今もY-142編成のクハE216-2002に残っているということで、特徴的な床下機器を取り上げました。
この2つが読替装置です。
(おそらく)制御系の読替装置
ブレーキ読替装置
KE70ジャンパ栓(右側)
さて先日、このクハE216-2002に乗る機会があったのですが、車内にある連結器の操作レバー(正式名称は何なんだ?)の下に謎のレバーが
クハE216-2002
他の車両を見てみると
クハE217-2044
明らかにそのレバーがありません。
おそらくこれが先述の読替装置のスイッチにあたる、性能切替スイッチでしょうか。
西日本の223系などには装備されているようですが、東日本ではこれだけかと思われます。
(余談ですが、223系が221系と併結する際切替スイッチを扱っていたものの、切替忘れによる故障が頻発したためこのスイッチを固定した編成が、オレンジ帯が入る6000番台だそうです)
113系はとっくの昔に消え、この車両が組み込まれる編成も変わってしまった中まだ使えるのか、使えたとしたらどうなるのか?(加速度が113系並みになるとか?)、色々興味が湧いてきますね。
最近よくやってる鎌倉車両センターの有料イベントで取り上げていただけるなら行きたいところです。